ヘルマン・ヘッセ、V・ミヒェルス編『ヘッセの読書術』岡田朝雄訳、草思社、2004年、238頁

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本書は、ヘルマン・ヘッセ(1877〜1962年)が書いた多くの随想の中からV・ミヒュエスが編纂したヘッセの「読書術」に関する14編(1903〜1960年)から成るエッセイ集です。

著者は、「20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者」です。また、1946年には、ノーベル文学賞を受賞している人物です。

本書の読書術は主に文学作品についての記述が中心となっています。

ただし、内容は一般の読書にも当てはまる考え方で、具体的なアドバイスが多く非常に興味深く読むことができました。

どのような本を読んだらよいのか、どのように読んだらよいのか、書籍(著者)とのつきあい方(読み方、選び方)、蔵書に関する考え方や読書の本質を知ることができました。

【エッセンス】

使われる言語と書いた人物は様々だとしても、書物の多くは「同じ願望の実現を夢想し、同じ苦悩を共有していることがわかる」。