永崎裕麻『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』いろは出版、2015年、271頁

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著者は、社会人3年目に会社を退社し、2年強で約80カ国を巡り、フィジーに移住された方です。現在は、日本、フィジーとデンマークの「世界3拠点生活(トリプルライフ)」を実践されているようです。

本書は、「なぜフィジーの人々が世界で最も幸せを感じているのか」ということを分かりやすく教えてくれます。

フィジー共和国は「ブータンのように “国策で幸せを追求している国” 」でも、「北欧のように “社会福祉が充実していて老後も安心な国” でもありません。」

それにもかかわらず、GIAとWINが共同でおこなう「世界幸福度調査」で何度も世界一になっている国です。

その理由は、フィジー人の4つの「幸福の習慣」にあると、まとめられています。

1、すべてを「共有」する習慣

2、自分にも他人にも「テキトー」な習慣

3、「現在に集中」する習慣

4、「つながり」に価値をおく習慣

「 “習慣” は真似すること」ができるから、我々も学び、幸せになろうという訳です。

「なぜ、4つの習慣が幸せにつながるのか?」も一つ一つ説明がされています。

また、「日本人は物質的に豊か」なのに「なぜ “幸せ” と感じている人が少ないのか?」という問いに、3つの原因を挙げています。

1、「仕事」の優先順位が高すぎる

2、「世間体」を意識しすぎる

3、「人間関係」が希薄すぎる

確かに、私にもあてはまることだと、考えさせられました。

オーストラリアの東側に位置する約330の島々で構成されるフィジー共和国。

日本との時差はプラス3時間、気温は月別平均23~28度、公用語は英語。

成田から直行便だと約9時間で行ける国です。

一度、旅行したい場所になりました。