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諸富祥彦『知の教科書:フランクル』講談社選書メチエ、講談社、2016年、232頁

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本書は、精神科医ヴィクトール・E・フランクル(1905-1997)の思想の現代的意義を明らかにする目的で書かれた書籍です。

著者が考える現代的意義は、2つあると書かれています。

1,絶望のどん底にあるとき、生きる希望を見出
  す手がかりを与えてくれる点
2,心の諸症状は「人間の本来性」から逸れてし
  まうときに生じる「空虚を埋める方便」であ
  る、ということを思い起こさせてくれる点

「読書療法としての効果」を持つという点で、フランクルと森田正馬(森田療法の創始者)は「双璧をなす」と書かれています。

フランクルの書籍は、「心理学の学びを深めるために有益」なだけではなく、「生きる意味」と「生きる希望」の大切さも教えてくれます。

そして、フランクルの思想は、常に我々の心に寄り添い、道を照らしてくれる“温かさ”があるように感じます。

本書は、『夜と霧』でフランクルに興味を抱いた方などに、フランクルの入門書としておすすめの内容でした。

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