読んだ本の内容を忘れずに活用する方法はあるか?

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人の記憶力には個人差があります。また、記憶は薄れ、いつか忘れます。読んだ本の内容も、よほど刺激的な内容でない限り時間の経過とともに忘れます。次の本を読む頃には、前に読んだ本の内容をほとんど忘れています。

ビジネスに関する実用書を読む場合は、どんなに有益な本でも読みっぱなしでは意味がありません。本を読むだけでは成果につながりません。得た知識を仕事や生活に役立ててこそ意味があります。

本から得た知識を、仕事や生活に役立てるためにはどのようにしたら良いか?
いつまでも内容を忘れなければ、役立てられるかもしれません。それであれば、記憶力を高める方法を考えるのが良いのでしょうか? ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験「エビングハウスの忘却曲線」で示されている通り、人はすぐに忘れてしまいます。そして、記憶するためには定期的な反復が必要だと記録されています。大量の情報を忘れずに記憶するには、膨大な時間と相当な根気が必要だということになります。それならば、忘れてもよい仕組みを考えたほうがよさそうです。

読んだ本の内容を忘れてもその情報を活用できる仕組みとは?
重要と思われる箇所をデジタルデータとして保存します。脳内に記憶するのではなく、いつでもアクセス可能なクラウドに記録するのです。そうすることで、記憶に頼らずに情報をストックできます。状況に応じて検索し、他の情報と組み合わせて利用できます。すなわち知的生産ができます。

どのようにクラウドを利用するのがよいのか?

どのようなクラウドを利用するのが良いか?

参考文献
Hermann Ebbinghaus 『Memory; A Contribution to Experimental Psychology』 Martino Fine Books、1818年、134頁
山口周『外資系コンサルが教える読書仕事につなげる技術』KADOKAWA、2015年、255頁