読んだ本の内容をどのようにして自分の知識にするのか?

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 我々は、なぜ本を読むのでしょうか?
 人により理由はさまざまだと思いますが、興味のあることについて「知りたい」という理由から関連書籍を読むことが多いのではないでしょうか。「知りたい」という欲求から本を読み始め、読了したとしても数日すると内容がほとんど記憶に残っていない、といったことも多々おこります。本を読み終えたことに満足し、また、次の興味ひかれた関連書籍を読み始める。その繰り返しになっている人もいると思います。その人は、きっと本を読むことが好きな人です。今回は、そんな繰り返しをしている人におすすめの方法をお伝えしたいと思います。
 私も実は、「本を読んでも、数日たつと内容をほとんど覚えていない」「本を読んで得た情報が残っていないために、まったく役に立たない」といった状態でした。本を読むことが好きなため、読むことが目的になっていたのです。せっかく本を読んでいるのだから、1冊から1つくらいは生活に役立つことを学びたいと思い「読んだ本の内容をどのようにして自分の知識にするのか?」を考えてみました。

 答えは、得たい情報を記憶して、その情報をアウトプットすることです。

 得たい情報とは、読んでいる本から何が知りたいのか、どのような目的でその本を読んでいるのか、という動機です。得たい情報を明確に意識して本を読むことが大切です。また、本を読むだけでは、いつか必ず忘れます。本から得た情報をアウトプットすることで、自分の知識にすることができるようになります。
 本を再読することは、大切なことです。長期間内容を覚えておくためにも重要なことです。また、最初に読んだときには気がつかなかった新たなことに気づかされることも多々あります。
 しかし、情報を得るだけでは、知識として役立てることはできません。役に立てるためには、アウトプットすることが大切です。アウトプットすることは、得た情報をもとに、新たな内容を創造することです。本を読んだ目的に沿ってまとめ、再構成して、アウトプットしてみましょう。アウトプットするとき、必ず自分の頭で考えることになります。自分の意見や知識を総動員して考えるとき、あなたが得たかった情報について、深く理解できるようになります。また、いろいろな角度からあなたの知りたかったテーマについて、考えることもできるようになります。
 何よりも、知識が定着して、生活に役立てることができるようになっているはずです。

<参考文献>
宮口公寿『読んだら、きちんと自分の知識にする方法』(PHP文庫)PHP研究所、2015年、237頁

こちらの本には、「どのように記憶を定着させるか」「どのように本の内容を覚えるか」といったことが書かれています。
興味のある方は、是非、一度読んでみてください。